初心者のランニングとマラソンと自転車とかのトレーニングブログ 11月から2月は10kmのマラソンや駅伝、3月以降は自転車のチームエンデューロ、ヒルクライム大会へ出場してます。

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2012年 第2回赤城山ヒルクライムの感想・レビューとコースの概要と攻略法など


wordpressを使うことにあまりメリットが感じられなくなりましたので、はてなへ出戻ることにしました。

http://d.hatena.ne.jp/bossan/

 

よろしくお願いします。

 

赤城山ヒルクライムは久しぶりの「初参加ヒルクライム大会」なのでレース経過やレビュー・感想のようなものを、一気呵成に書きあげてみました。

健康診断の合間に書き上げたものなので推敲していませんが、次回以降に出場する人たちの一助になればうれしいです。

「車検から受付までの流れ」

今まで参加してきたヒルクライム大会と大きく異なるのは会場入りする前、実際に「車検」が行われるところです。 他のヒルクライム大会のように表向きの方針としてだけ行われる車検ではありません。本格的な車検です。

したがって、宿泊先や車に自転車を置いて会場入りするのではなく、グリーンドームまで自転車を持っていくようにしましょう。 車検に合格すると車検済シール手渡されます。それを自転車の視認しやすい場所に貼り付けます。

これが貼られていない自転車は原則会場入りすることができません。

自分の場合、ガタが出ていたため一発で合格することはできませんでした。 しかし不合格でもご安心を。待機してるシマノのメカニックがその場ですぐ修理作業に取りかかってくれます。

ガタのほか、変速機の調整もしてもらい、安心してきもちよく走ることができました。

「抽選会」

会場入りし受付を済ませ、当選の確率が非常に高い抽選会が始まります。当選品は1?40等くらいまであります。終わり近くまで当選品が靴下とシャツで埋め尽くされているのはご愛敬。 1?3等あたりから豪華になってきます。

我々はうっかり1等を当選してしまい歓喜のあまり翌日のことがどうでもよくなりかけました。危ういところでした。

「食事」

抽選会が終了しランチの時間ですが、グリーンドーム内には食事をする場所が数えるほどしかありません。そのため近隣マップで施設から一番近い場所にあるイタリアンレストランを探しだし、そこでお食事となりました。

ホテルへ戻って夕飯はサラダと豚の冷シャブ。

「就寝と起床と集合時間」

就寝は11時半、起床はAM4時30分。緊張のため実質睡眠時間は2時間くらい、緊張で眠れなかったのはいつ以来のことだろう。 実際に会場入りしたのは5時45分でしたが、それでも先頭付近を確保することができました。

「レース経過?前半」

スタートは予定の7時15分ピッタリ。スタートまではアップは一切やらずにひたすらストレッチに精を出してました。 前日、当日とアップを全くやらなかったのはヒルクライムレースでははじめてのことでしたが不安はありませんでした。

というのも、この赤城山ヒルクライムにはパレード走行とそれに続く序盤のきわめてゆるい坂があります。 その区間内をアップ代わりに使おうと見当をつけていました。

号砲と同時に早い人たちは飛び出しますが、それには付かずひたすらマイペースで進みます。

計測開始場所まではL1ペース、もちろん抜かれっぱなしでした。 計測開始と同時に少し踏みなおしてL2ペースで。計測開始区間に入ってもしばらくフラットな道が続きます。ここでも抜かれっぱなしです。

思っていた以上にフラット区間が長く、フロントシングルにしたことを後悔しはじめた矢先にようやく登りに入りました。妙な話ですが登りがありがたく感じました。

「給水」

給水ポイントは気前よく、計5カ所設置されています。ただし、乗鞍のように手渡しで受け取ることはできません。給水ゾーンに入り込み一時停止して受け取る必要があります。

「レース経過?中盤」

数度のトレイン乗り換えを経て、自分のL2ペースに合う人を探しだし、その方と回し合いながら登ること30分、ゼッケン194○番さんに話しかけられました。

194○番さん「目標タイムは?」
わたし「初出場なのでとくにありませんが、このペースは何分ペースくらいなんですか?」
194○番さん「たぶん15分は切れますよ」
わたし「えー15分ですかぁ・・」
194○番さん「不満なんですか?」
わたし「もう少しがんばりたいです」
194○番さん「そうですか・・」

「息を乱さず世間話でもするかのように会話が可能な範囲内で登れてる」そのことに気をよくし、自信を持って践み直しました。ここからL3ペースで淡々と登ります。 このあたりから単独でいる時間が長くなってきました。

たまに後ろから上がってくる人にはギリギリ付いていけず・・とてももどかしく、精神的にしんどかい時間帯でした。 脚、心肺ともに余裕はあるのに付いていけない、メンタル面の弱さ、昨年の乗鞍の悪夢が未だ払拭し切れていないことを痛感しました。今後の大きな課題です。

「レース経過?後半」

きついきついと周囲からさんざん脅されてれていた後半の坂にさしかかりますが、前半から中盤にかけての節約分が残っていたのでそれほどのきつさは感じませんでした。

ギアについて言及しておくと、25Tは一度使った程度でした。それなりに脚力のある人は23Tで十分なはずです。フロントは34T。 坂が少し緩くなったと同時に全体のペースがググっと上がり自分もペースアップ。L4?L5ペース。

沿道の「ラスト500!」の声と同時に全開近くまで上げてラスト200メートルの平地スプリントで全開、といっても フロントシングルなので非常にしょぼいスプリントなのでした。かろうじて72分台でゴール。

「レース経過?ゴール後と下山」

ゴール後は3km離れた荷物置き場まで自転車で移動します。そこで下山用の服に着替え、今きた下り基調の道を引き返します。 下ってきたからには登らねばならず、この登りが何ともいえずきつい、、危うく集団からちぎれそうになりました(そういう人たくさんいたんじゃなかろうか・・)。

大嫌いな下山は相変わらずの超スローペース。気がついたら集団から完全に引き離され、単独のダウンヒルとなってました・・・。 下山後の抽選会にも参加したかったのですが、台風直撃前に帰宅せねばということで早々に帰路につきました。

「赤城山ヒルクライムコース概要」

数値は公表されている資料を元にして算出しました。


地点名称 一般名称 距離 標高 区間平均斜度 m/km
スタート記録 記録計測地点 0km 120m
3.60% 37.5m
第1給水所 赤城大鳥居 3.3km 244m
5.10% 50.8m
第2給水所・第1関門 畜産試験場 5.6km 361m
5.60% 57.5m
第3給水所・第2関門 赤城山観光案内所 8.9km 545m
7.60% 76.1m
第4給水所・第3関門 姫百合駐車場 15.1km 1017m
8.10% 80.18m
第5給水所・第4関門 一杯清水バス停 18.7km 1308m
6.00% 59.5m
ゴール 赤城山総合観光案内所 20.8km 1433m
「攻略法」

上の図表で見てとれますが、スタート地点から第一給水所までは平地とかわらない3%台の坂、第1給水所から第3給水所までも5%台という比較的ゆるめの坂が続きます。ここはいかにも飛ばしたくなる区間です。

しかし、それをやってしまうと後半激ダレすること確実です。 前半?中盤までを消費ゾーンとするか、あるいは貯蓄ゾーンとするのか、で情勢は大きく変わってきます。

本格的に斜度がきつくなる後半まではジワッと汗をかく程度、あるいは「レース経過?中盤」に記したように、息を乱さず正常に会話できる程度、などを目安にして登ることをおすすめします。

後半の登りは前半と中盤の貯蓄でしのぎ、ラストのスプリントゾーンまで脚を残しておくと気持ちよくゴールできます。

「大会の雰囲気と雑感」

コンペティティブな乗鞍、 フェスティブな富士ヒルクライム、そのどちらとも異なり、両大会の中間あたりに位置する大会といえます。 地元群馬の参加者が大半を占め(40%)、2回目にしてすでに地元に根付いてることが伺い知れます。

また、前橋市民のホスピタリティ精神の高さ、これにはほんとうに感心しました。大会運営のマネージャ役は前橋市役所の職員で、ボランティアの市民の方々がスタッフとして動いてます。 目をひいたのはボランティア一人一人の意識の高さです。

ボランティアにも関わらず(否、むしろボランティアだからこそなのかもしれませんが)労力を惜しむことなく自発的(ボランティアの原意ですね)に休むことなく動き判断していきます。 もちろん、これらのことをコーチングした方が存在するのでしょう。

しかし、それとは別にボランティアに従事している皆さんが、心からこの大会を楽しみ、良い大会にしていこう、と尽力されていることが伝わってきました。 そして、忘れてはならないのが沿道の応援です。聞きしに勝る歓迎ムード、これほどのものとは思いませんでした。

かような熱情的応援ははじめての経験で、終始笑顔で登ることができました(驚いたことに坂の途中にも応援の方が居てくれるのです)。 ただ坂道を登ってるだけ、そんな酔狂きわまるおじさんたちを応援してくれる人が存在する、これをありがたいといわずして、、というやつです。

赤城山ヒルクライムは、富士や乗鞍と同等の規模まで育つポテンシャルを秘めています。過剰な宣伝広告費を使わずとも、口コミオンリーで今以上に知名度を高くし、ブランドイメージを確固したものにしていくことは十分可能です。

それもこの大会が既に持ち合わせているクオリティの高さに担保されているのは言うに及ばずです。なので、できるだけ現在の品質を落とさぬよう大会運営者にはがんばってほしいものです。

大会運営者だけではなく参加者である自分もこの大会をよいものにしていきたい、ブランドイメージ増進に一役買いたい、そんな方向に意識を向けたくなる大会なのでした。

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